断捨離がもたらす効果とは?物を手放すコツや捨てる時の注意点も解説

2023年3月31日

「物を手放すとどんな効果を期待できるのだろう」

このような疑問をお持ちではありませんか?

現状、部屋が物で溢れかえっていて、「片づけたい」「どうにかしたい」「散らかった部屋から抜け出したい」とは思っているものの、なかなか物を手放せなくて困っている方も多いようです。

そこで今回は断捨離がもたらす効果について解説します。

この記事を読めば、

  • 物を手放すコツ
  • 物を手放すときの注意点

もわかるようになります。

物への執着から解き放たれ、ストレスフリーに生きたい方は、参考にしてみてください。

 

断捨離とは?

断捨離とは「自分に必要のない物を手放し、物への執着から離れること」を意味します。

断行(要らないものを断つ)・捨行(要らないものを捨てる)・離行(物への執着から離れる)の頭文字を取ったものです。

実はこの言葉、2009年頃に作家のやましたひでこさんが提唱したもので、ヨーガの修行法を由来としています。

そんな断捨離は最近流行りのミニマリスト(必要最小限度の物を所有して暮らす人)と意味が似ているため、よく混同されやすいです。

両者には細かい意味の違いはありますが、「自分にとって必要なものだけを残す」という点でほとんど同じと言ってよいでしょう。

 

物を手放すことで実感できる効果7選

物を手放すことで実感できる効果は次の7つです。

  • 精神的な余裕を手に入れられる
  • 問題解決能力が高まります。
  • 部屋の掃除が楽になる
  • お金が増える
  • 無駄な時間が減る
  • 健康になる
  • 人間関係が良くなる

以下では、詳しく解説します。

精神的な余裕を手に入れられる

物を手放すと、心にゆとりが生まれます。

ホテルの部屋が落ち着くのは、余計なものが置いていないからです。

そこには一切の無駄がなく、宿泊者はみな滞在時間リラックスした気持ちでいられます。

逆に、部屋がもので溢れていると、今の自分に必要のない余計な情報まで目に飛び込んでくるため、都度その時に起きた出来事を思い出し、心がいっこうに休まりません。

実際、視覚的な情報が人の受け取る情報の8割を占めると言われているくらいです。

「部屋の乱れは心の乱れ」

こんな言葉が昔からありますよね。

私も部屋がもので溢れかえっていたときは余裕がありませんでした。

しかし、不要なものを手放し自分にとって必要なものだけを残した今は心が晴れやかです。

 

問題解決能力が高まる

物を手放すと、問題解決能力が高まります。

なぜなら、部屋に物が少ない人は日頃から基本的な生活習慣を送っている傾向にあるためです。

たとえば、ある会社にデスクがきれいに整理整頓されたAさんとデスクが物だらけで汚いBさんがいるとします。

あなたが上司ならAさんとBさん、どちらに仕事を任せたいと思いますか?

言うまでもなく問題解決能力が高そうなAさんでしょう。

Aさんには「後回しにしない」自己管理能力がありますが、面倒なことを先延ばしにするBさんには自制心があるとは言えません。

このように、世の中にはすぐやる人と後回しにする人がいますが、もしあなたがタスクを先延ばしにしてしまいそうなときは、メル・ロビンス氏が提唱した5秒ルールを役立てると良いです。この能力はビジネスの場でも役立ちます。

 

部屋の掃除が楽になる

物を手放すと、部屋の掃除が楽になります。

日々の掃除が苦にならなければ、やがて物が減っていき、部屋が広くなります。

逆に、物が多いと部屋をきれいに保つために、大掛かりな管理をしなければなりません。

たとえば、あなたが部屋に置物を置いているとします。部屋に何も置いていなければ、ほこりが溜まることはないですが、置物を置いているのでほこりが被る度に手入れをしないといけません。

また、部屋に物が多いと不注意で家具に体をぶつけてけがをする恐れがあります。

しかし、部屋に物が少なければ、そういったリスクを回避できるのです。

このように、部屋に物がたくさんあると、定期的なメンテナンスが生じるだけでなく、身動きがとりづらくなります。

 

お金が増える

物を手放すと、自然とお金が貯まりやすくなります。

無駄な買い物がなくなる

これは私の体験談なのですが、部屋がきれいになり、物を貯めこまない習慣を一度身に付けると、部屋にモノを増やしたくなくなるので、買い物をする時に「本当に必要かどうか」よく考えてから買うようになったのです。

また、所有することのありがたみを感じられるようになり、物を大切にするようにもなりました。

不用品を売れば臨時収入を得られる

部屋に溜まっている不用品はフリマアプリやリサイクルショップで売ることで、部屋が片づいて、お金が貯まって一石二鳥です。

お金は貯めても、物は溜めないようにしましょう。

 

無駄な時間が減る

物を手放すと、無駄な時間が減って有意義な時間を過ごせるようになります。

部屋が散らかっていて、もので溢れかえっていると、失くしものを探す時間が発生します。

以前の私もそうでした。本当に毎日毎日、時間を無駄にしていたと今になって思います。

このように、物を手放すことで、1日に使える実質的な時間を増やすことができます。

1日の貴重な時間は「スキルを磨く」「読書する」など、もっと生産性のあることに費やすべきです。

 

健康になる

物を手放すと、健康に近づけます。

なぜなら、部屋の掃除が楽になったおかげで部屋が清潔に保たれるからです。

逆に、物だらけの部屋はダニ・ほこり・ハウスダストの温床となります。

現状、部屋が物だらけで健康とはほど遠い方は、断捨離を始めてみてはいかがでしょうか。

 

人間関係が良くなる

物を手放すと、人間関係が良くなります。

断捨離で断ち切るべきなのは物だけではありません。

嫌な人間関係も断ち切りましょう。

人生は有限です。無理して付き合う必要はありません。

限りある人生は自分の大切な人と過ごすのが良いです。

また、物を手放すことで、気持ちに余裕が生まれ、人に対して優しく接することができるようになります。

 

私が捨てたもの

断捨離がもたらす効果が分かったところで、続いて私が捨てたものを紹介します。

私が手放したのは次の5つです。

  •  本
  •  着ていない服
  •  ガラクタ/置物
  •  取扱説明書/保証書
  •  収納グッズ

以下では、詳しく解説します。

本は部屋のスペースを取るだけでなく、引っ越しのときに重くて運ぶのが大変です。

たしかに読書は大切ですが、本を所有しなくても読めます。

最近はkindleを始めとする電子書籍で読めるので、手放すことにしました。

どうしても紙が良い人は、読んだらすぐ手放すようにしましょう。

そうしないと、部屋が本で溢れてしまいます。

 

着ていない服

毎日クローゼットの前で今日どんな服を着ていくか悩んでいませんか。

服をたくさん持っていると、選択肢が多くて迷いますよね。

しかし、結局着るのはお気に入りの数着というのがオチです。

着る服だけを持っていれば、迷わなくて済むうえに、時間の節約にもなります。

私も愛用していた服を手放すのは辛かったですが、最近になってやっと迷いを断ち切って手放すことができました。

このように、「もったいない」という迷いが片づけられない部屋を生み出します。

着ていない服を所有していては、いつまで経っても部屋が片付きません。

そのため、断捨離をするときには着ていない服は処分して、着る服だけを厳選するようにしましょう。

 

ガラクタ/置物

ガラクタや置物は買ったその時がうれしさのピークであり、時間の経過とともにだんだんと不要になっていきます。

部屋に置いていてもほこりをかぶるだけなので、「捨てるか」「売るか」「人に譲るか」して手放しましょう。

 

取扱説明書/保証書

取扱説明書や保証書は捨てていいのか迷いますよね。

私も最初は捨てるかどうかためらいましたが、保証書は持っていて新しいものに交換してもらったことがほとんどないため、捨てました。

取扱説明書も最近だとインターネットで検索すれば、デジタルで読めるようになっているため、現物を持っている必要はありません。

それでも捨てるのが不安な方は、スマホの容量を奪ってしまいますが、写真を撮ってクラウドに保存すると良いでしょう。

 

収納グッズ

収納グッズは物を買って空間を埋めるように助長します。

そのため、たいてい部屋を片付けられない人の家には、たくさん収納グッズがあり、もので溢れかえっています。

実際、収納グッズは次のような負の連鎖を引き起こすため、注意が必要です。

収納グッズを買う→収納するために新しく物を買う→物が増えて収納グッズに収まらなくなる→新しい収納グッズを買う

このように、物がどんどん増えていくのは、人間の穴を埋めたくなる習性が関係していると言われています。

空の収納グッズを見ると、空間を埋めたくなるのはそのためです。

たくさん所有している方は今すぐ手放しましょう。

 

断捨離のコツ

断捨離のコツは大きく分けて次の2つです。

  • ハードルの低いものから少しずつ手放す
  • 捨てるものと残すものの基準を設ける

以下では、詳しく解説します。

ハードルの低いものから少しずつ

断捨離をするときは、一気に片づけようとするのではなく、まずは小物や明らかに必要のないものから捨てていくことが大切です。

普段、部屋を片付ける習慣のない人がいきなり断捨離しようとしても最後までやり切るのは大変です。

 

捨てるものと残すものの基準を設ける

いざ物を手放すとなるとどれを捨てたらよいか分からなくなってしまいますよね。

そういう時は捨てるものと残すものの基準を設けると良いでしょう。

実際に私が設けた基準は下記の通りです。

・今なくても困らない・・・最悪また買えばいい。

・過去1年間で使っていない

使えるかどうかではなく、使っているかどうかが大切です。

 

断捨離の注意点

断捨離をする際には、次の3つに注意しましょう。

  • 重要な書類は捨てない
  • 買い直せないものはホイホイ捨てない
  • 本当に必要なものは捨てなくていい

以下では、詳しく解説します。

重要な書類は捨てない

契約書類など再発行できない重要な書類は後で必要になったとき困ってしまいます。

そのため、捨てずに大切に保管しましょう。

 

買い直せないものは捨てない

思い出のアルバムや旅行先で買った珍しいものは買い直しがきかないので、簡単に捨てないことをおすすめします。

なぜなら、勢いに任せて捨ててしまうと、後悔することになるからです。

 

本当に必要なものは捨てなくていい

断捨離・ミニマリスト界隈に広まっている誤解として、

「必要なものまで捨てなきゃいけないんでしょ?」と言う人がいますが、それは違います。

自分が本当に必要だと思うものは捨てなくていいのです。

料理が好きな私の場合、家に調味料がたくさんあります。

料理をしない人にとって無駄に思えるかもしれませんが、私にとっては欠かせません。

このように、ものを手放す際には、自分の価値観に照らし合わせて取捨選択することが大切です。

 

まとめ:自分にとって必要なものだけを残す

今回は断捨離がもたらす効果について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

断捨離をすることで色々なメリットを享受できることがわかったと思います。

物を手放すときには、あらかじめ基準を設け、ハードルの低いものから少しずつ捨てていくことが大切です。

ただし、買い直しがきかないものや重要な書類等はむやみやたらに捨てないようにしましょう。後悔することになります。それと同時に、自分にとって本当に必要なものを見極める必要があります。

物に縛られることなく、ストレスフリーに暮らしていきたい方は、断捨離をしてみてはいかがでしょうか?

 

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